映画が好きな理由

映画好きを公言するようになったのは、たぶん2年くらい前。

大学生活にも慣れてきた頃、与えられた膨大な自由時間をやり過ごすために、お休みの日は新作でも旧作でも、Netflixで必ず1本気になっている映画を見る習慣がついた。

そこから自分が好きそうな雰囲気の映画にアンテナを張って、新作の公開日を書き留めたり。

気がついたら、次の休みに見る映画や見たい映画がどんどん溜まって、それを消化するのが楽しみで仕方がないほどになっていた。

好きな俳優や監督が出来て、その出演作品を数珠繋ぎで見るようになり、まだ撮影も始まっていないようなタイトルまでチェックするようになった。

 

だけど、昔から映画は好きだった。

映画の何が好きなのか聞かれると難しいけど、たった2時間そこらで、自分の知らない世界を知ることができるところだと思う。

 

私は昭和生まれじゃないし、アメリカの高校生じゃないし、宇宙飛行士じゃないし、同性愛者でもなければ、手から蜘蛛の糸が出るわけでもない。

 

だけど映画を見ると、その主人公に100%共鳴したくなる。もちろんその主人公になれるわけじゃないんだけど、スクリーンを見ている間だけはその世界で、同じ目線で、一緒に生きているような感覚になれる。その中で感じる喜怒哀楽の全てが私にとってたまらなく大好きな瞬間。

 

ヤンヤン 夏の思い出(原題:a one & a two)”で「叔父さんが言ってたんだ。映画が発明されて、人生が3倍になった、って。」

というセリフがあった。

その言葉を聞いた瞬間、まさにその通りだと、映画の登場人物が私の気持ちをそのまま代弁してくれたことに感動した。そのセリフに、私が映画を好きな理由が全て詰まっていた。


わたしは、LEONを見て深みを語れる人間にはきっと一生なれないし、なるつもりもない。

クリストファー・ノーラン監督の作品をちゃんと理解して楽しめる日も、きっと一生来ない。

ハリー・ポッターシリーズは賢者の石しか見たことがないし、スターウォーズは一作も見たことがない。その癖映画オタクを公言して知ったように語っている。もしかしたらこれって、トトロを見たことがないと漫才で威張っているかまいたちの山内よりもタチが悪いのかもしれない。


だけど私は今日も変わらずティモシー・シャラメを見て騒ぐバカ女だし、いつまで経ってもNetflixオリジナルのありえない設定のラブコメが好き。

あの作品を見ずしてこの作品は語れないとか、そういうつまらない価値観は無視して、好きな映画を見て、自分の角度から好きなように楽しむ。そしてその作品の素晴らしさを出来るだけたくさんの人に、私の文章で伝えることができて、楽しくおしゃべりできたらそれだけで最高だと思うの。

 

フォレスト・ガンプで、フォレストが母に言われる「人生はチョコレートの箱(Box of chocolates)のようなもの。開けてみるまでは中がわからないのよ。」というセリフからとったタイトルで、私が特に好きな映画の中で描かれる人生たちについて、好きな時に好きなだけ書くブログ。

 

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